ムスメとオットとジィちゃんと。

デビューのムスメ、復帰のオット(父)、イーグルアイのジィちゃん、3人がつむぐド素人野鳥物語。

ジィちゃんと探鳥・戸隠の野鳥/2019-10-20

 

f:id:doshiroutobirder:20191022152306j:plain

 

アオジ「ココまで来てアオジって、もう、何回注意すれば」

オット「うっせーいッ!何回言えばえぇんじゃ!野鳥はみんな好きなの!!」

アオジ「しかも、また、こんなポーズで…。」

オット「あ、それは、なんかゴメン…。」

 

写真家ではなく探鳥家のオットですから、

向こうから、近寄ってくれたら、そりゃ足が止ります。

 

 

<やさしいきもち>

 

(や)野外活動、無理なく楽しく

(さ)採集は控えて、自然はそのままに

(し)静かに、そーっと

(い)一本道、道からはずれないで

(き)気をつけよう、写真、給餌、人への迷惑

(も)持って帰ろう、思い出とゴミ

(ち)近づかないで、野鳥の巣

 

日本野鳥の会さんが提唱するフィールドマナーです。

 

四季オリオリの日本で、野鳥たちがイキイキと生きていくため、

未来のバーダーさんたちに、ステキな探鳥環境を残すため、

はたまた、海外に渡った野鳥たちが、現地で困らないため、

 

どーですか、みなさん、いっしょにやりませんかー!!!

 

 

このトコロ、台風だ大雨だと、野鳥が足りていないオット、

かねてから計画していた、大遠征を決行!

 

この時期、トーキョーの探鳥家の大遠征と言ったら、

そう!戸隠であります。

 

トーキョーではお目にかかれないムギマキであり、

マミチャジナイであります。

 

何か最近は、トーキョーの公園にマミチャジナイいたそうですが…。

 

f:id:doshiroutobirder:20191022153811j:plain

 

ゴジュウカラ「どーせムギマキだろ!もっと奥の方だよ!」

オット「それもそーだけど、探鳥家だから、シッカリ野鳥を探すよ。」

 

皆様足早に通り過ぎる入り口付近で、オットは動けなくなる。

戸隠森林植物園、そのすばらしさは、ド素人のオットでも一見でわかりました。

 

ココ、パねぇ…。

 

白兵戦を支配しようとする、アオジカシラダカ・ウグイス・ホオジロらしき声、

上空を飛び交うカラ軍団の多さ…。

 

ウットリだ…。

 

何故、ココを足早に通り過ぎることができようか…。

 

f:id:doshiroutobirder:20191022154856j:plain

 

キバシリ「早く行けよ。ムギマキ観られないゾ~!」

オット「キミだってそうそう観られないでしょ!急ぎたいけど無理ッ!」

 

はるか上空には、何らかの群れが飛び交っていた。

か細い記憶を頼るとツグミ師匠に思えたが、

ココは戸隠、その記憶に安心できるトコロではないのだ。

 

コーヒープリーズを聞き取れたので、イカルがいるのだろう。

 

f:id:doshiroutobirder:20191022155704j:plain

 

コガラ「オメェ、スーパー楽しそうだな。」

オット「あぁ、スペシャル楽しいが、心臓が止りそうで怖いワ…。」

 

そーこーしていると、ドコに行ったらいいか、わからなくなった。

災害の影響か、安定して歩ける木道が、部分的に通行止めとなっていたのだ。

 

正直、早くもムギマキをあきらめ始め…。

 

ドコへ行ったらいいかもわからず、

そして、ノッケからこれほどの野鳥たちとの出会い。

 

ならば、ヒタスラ歩こう!期待のムギマキ・マミチャ、出会えたらラッキー!

探人家ではないので、自分のコースを歩くことに決定!

 

ま、いつものことです。

 

f:id:doshiroutobirder:20191022160406j:plain

 

キバシリ「片道何時間もかけて、それか…。せめてムギマキ観てけぇれよ…。」

オット「できればそーしたいが、キバよ、おヌシでもケッコー腹一杯だ…。」

 

f:id:doshiroutobirder:20191022160729j:plain

 

コガラ「い~や!今日ばっかりは、ムギとマミチャ、頑張れ~!」

オット「そーか!そーだな!頑張ってみるワ!!」

 

気合は入ったが、どこへ行ったらいいか、わからん…。

 

f:id:doshiroutobirder:20191022160943j:plain

 

エナガ「ザックザク歩いていくヒトについていけばいいジャン。」

オット「それはないんだよね。結果同じ場所にたどり着いても、ね。」

 

ま、コレも、何だかわかりませんが、自分のポリシー的な!?

歩いて探して、歩いて探して。

 

探鳥って、そんな感じですよ、ジッサイ。

 

アレコレ出会って、ラッキーなことに、ヒトの群れにも出会った。

あー、ココか。

 

f:id:doshiroutobirder:20191022162328j:plain

 

ムギマキ・セニョリータ「ウフフフフ。撮りづらいでしょ!?」

オット「アハハハハ。そんなのカンケーないね。」

 

自分で心配してたけど、ココ一番で、オットの悪いクセ、出る。

手に持っていたのは、カメラではなく、双眼鏡…。

 

観続けてしまったのです…。

 

フィルムに焼き付けるのではなく(表現が古い…)、

眼に、記憶に、焼き付けておきたい、

自分でもどーにもならない悪癖、本能なのでしょうね…。

 

f:id:doshiroutobirder:20191022162910j:plain

 

ムギマキ・セニョリータ1「コイツ、バカ!?」

ムギマキ・セニョリータ2「うん、バカだよ、コイツ。」

オット「そーだな、スーパースター目の前に、そりゃバカだな…。」

 

撮ったところで、オットのは記念写真だからね、

そんなモンで、自己満足はうまってしまうのよ。

 

何より、観たことが、出会えたことが、ウレシイのです。

 

子供の頃、ムギマキなんて、存在も知らなかった。

ムスメのおかげで、探鳥を復活してからその存在を知り、

一生に一度は観てみたい、出会ってみたいと思っておりましたが、

ある意味、夢がかなって、ホケーッとしていた、が実感ですね。

 

f:id:doshiroutobirder:20191022164009j:plain

 

キバシリ「ムギマキに集中しろッて!」

オット「だから、探鳥家なんだッて!キバシリいたら気になるでしょーがッ!!」

 

コレもまた、探鳥家を自負する誇りとでももーしましょーか…。

 

f:id:doshiroutobirder:20191022164319j:plain

 

ムギマキ・セニョリータ「では、サービスショ~~~~ット!!」

オット「おぉぉぉぉ!サンキュウ、大サービス!!!!!!!」

 

f:id:doshiroutobirder:20191022164518j:plain

 

ムギマキ・セニョール「うっせーな…。どーしてオス登場でボケるかね…。」

オット「まー見事なまでにボケたね…。う~ん、焦らすからでしょ!!」

 

f:id:doshiroutobirder:20191022164752j:plain

 

ムギマキ・セニョール「もういいトコ出てやんねッ!!」

オット「記念写真だから、いいトコとか、あんまカンケーねぇんだよね…。」

 

f:id:doshiroutobirder:20191022165056j:plain

 

ムギマキ・セニョリータ「アンタ、バカだけど、何かおもろいね。」

オット「そーかね、あんま良く考えてねーけど。」

 

f:id:doshiroutobirder:20191022165250j:plain

 

ムギマキ・セニョール「ホンジャ、サービスする!?」

オット「あぁ!いーのいーの。観たままありのままが好きだから。」

 

観たままありのままが好きなので、

これまでも、今回も、そしてこれからも、

トリミングなることはしません。

 

f:id:doshiroutobirder:20191022165551j:plain

 

f:id:doshiroutobirder:20191022165649j:plain

 

f:id:doshiroutobirder:20191022165750j:plain

 

ゴジュウカラ「よしッ!ホンジャ、ゴジューがサービスしてやらッ!!」

オット「ウッホー!ゴジューよ、ありがとねー!!」

 

ムギマキを観ていた時間、10分もなかったでしょう。

 

片道7時間くらいかけて、こんなモンです。

なにせ、当日少なかったであろうギャラリー10数名、

ピーク時にははるかそれ以上が、ムギマキのメシタイムをのぞく。

 

そりゃ、プレッシャーですよ、ムギマキサイドには。

 

なので、最小限(コレもオットが決めていますが)で、

ズラかろうって、行く前から決めていたことを実行。

 

プレッシャーが原因で、ムギマキ観られなくなったら、

コレから探鳥を始めるバーダー予備軍がかわいそーだ。

 

探鳥、ド素人ですが、ここら辺は、ハッキリ書いておきます。

 

何時間も何時間も、おしゃべりしながら待って、

姿を現すと、右だ左だ、上だ下だ、枝がかぶっただの隠れただの逆光だの、

大きな声で話している写真家よりも、プロですね、プロ!!!!

 

早々に現場を離れ、ヒトシキリ歩いたら、

どーやら、もう1つのポイントに着いたらしい。

 

でも、ココでもおしゃべりの嵐。

 

スルー。

 

で、参道へ出まして、社務所などでお守りを購入と思ったのですが、

ソコまで、ナニヤラいろいろと歩かなければならないそーで、断念。

 

帰路についたトタン。

 

f:id:doshiroutobirder:20191022171540j:plain

 

マミチャ!?「何ー!もう帰るのー!?」

オット「あいやー!半分あきらめていた、マミチャン!?」

 

f:id:doshiroutobirder:20191022171727j:plain

 

マミチャ!?「チョッと待って、メシ食ったら、サービスするから!」

オット「えぇ!!何が!何が!!誰が~!!」

 

f:id:doshiroutobirder:20191022171957j:plain

 

マミチャジナイ「ほいッ!マミチャジナイ、登場~~~!!ってまだメシ中!!」

オット「ウワワワワワワワ!マミチャだワ!!!」

 

f:id:doshiroutobirder:20191022172155j:plain

 

マミチャジナイ「ほれッ!遠くから来たから、コレ、サービスね!」

オット「つばさ!つばさ!!マミチャのつばさ!!ありがと~!!」

 

f:id:doshiroutobirder:20191022172401j:plain

 

マミチャジナイ「ハッハッハッハー!マミチャのマミも撮ってけよ。」

オット「そーだったぁ!それが特徴だもんね!!」

 

何故、昔のヒトは、白い眉をチャと言ったんだろう…。

 

現代風に言えば、マユジロツグミ、か…。

 

 

こんな感じで、1日目は終了…。

 

出来すぎだ、ジツに出来すぎ…。

 

波に乗ったオットの2日目は、次回の講釈で。

 

 

 

ハ、恥ずかしながら…。


野鳥観察ランキング